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対談

事業に火をつけ続けてきたフィラメントが目指す次のステップとは 公開役員会・後編

フィラメントメンバーの東京出張に合わせ、村上臣が代表を務めるLinkedInのオフィスで行われた、フィラメント公開役員会。 フィラメントはこの3年間、企業や行政のさまざまな事業に、火を灯し続けてきました。しかしその過程で浮かび上がったのが「事業だけに火を付けても、広がらないのではないか?」という疑問。火を燃やし続ける、そして広げ続けるには一体何が必要なんでしょうか。 聞き手はヤフーとの複業でフィラメントにジョインした宮内俊樹です。

プロフィール

角勝(すみ・まさる)

角勝(すみ・まさる)

フィラメント代表取締役CEO。

元公務員(大阪市職員)

森澤友和(もりさわ・ともかず)

森澤友和(もりさわ・ともかず)

フィラメント取締役COO

2015年 HULT International Business SchoolにてMBAを取得。

佐藤啓一郎(さとう・けいいちろう)

佐藤啓一郎(さとう・けいいちろう)

シャープ株式会社 ブランディングデザイン本部 デザイン開発センター UXデザインスタジオ部長を経て、2018年4月よりフィラメントCXO(Chief eXperience Officer)

HCD-Net認定 人間中心設計専門家

村上臣(むらかみ・しん)

村上臣(むらかみ・しん)

ヤフー株式会社執行役員CMO(Chief Mobile Officer)を経て、現LinkedIn日本代表

2017年11月よりフィラメントCSO(Chief Strategy Officer)

宮内俊樹(みやうち・としき)

宮内俊樹(みやうち・としき)

雑誌編集者を経て、2006年ヤフー株式会社に入社。

2018年4月より複業でフィラメントにジョイン

Hackして火をつけてきたフィラメントの3年間

 

宮内:フィラメントの役割は、事業に火をつけることって話ですが、そういう火つけがいちばんうまくいった事例ってなんですかね?

 

村上:それはやっぱり燕市とのハッカソンじゃない? 鉄の街なのにメラメラと燃えている。不燃物なのに燃えちゃってるからね。

 

佐藤:あの活動が市と地域を変えちゃってるよね。あの成果物はほんとに「人」だと思う。

 

 

角:あれ村上さんに審査員に来てもらって、ほんとに良かったなと思うんですよ。最初にすごい人が来た、応募が130人超えたみたいな。

 

村上:びっくりしたよね。50人ぐらいかなと思っていたから。オレは単純に背脂ラーメン食べれればというのと、あとお土産屋で刃物を買って帰るというのがメインミッションだと思ってたのに(笑)。

 

角:燕市のストーリーは非常に良くて。まず最初に火を求められてた感じなんですよね。だからこんなに人が来たのか、と。燕市って歴史的に金属加工の街なんですけど、昔から作るものがちょっとずつ変わってきたりしていて、昔はキセルを作ってて、それがカトラリーに変わったりとか、時代の節目節目で今まで作っていたものの需要が少なくなって、次は何を作ろうって考えたりする歴史があって。そう感じていた人たちが新しい発想がここにありそうだっていうので、最初のアイデアソンに来てた感じですよね。

 

村上:市長も来てたよね。

 

角:きてました、鈴木市長。あの人もそんなに長い時間いる予定じゃなかったのにずっと見学していた。

 


編集注:鈴木市長はご自身のブログで何度かTSUBAME HACK!を取り上げてくださっています!

TSUBAME HACK!

TSUBAME HACK! Vol.5

TSUBAME HACK! × 神子島製作所


 

角:最近は職人さんが来てダーティー・プロトタイプ作るようなワークショップをやってるんですけど、職人さんのチームはボール紙で作ってるんだけど、ノギスでちゃんと測ってたりしてえらいきれいだぞ、と。全然ダーティーじゃない。

 

佐藤:ガチの工作機械も使っていたりする。

 

角:このアイデアソンにツインバード工業のデザイナーの方が来て、そこで出てきたアイデアを業務として位置づけてやれるように社内を調整したりとかね。1年目はコミュニティーを作るのがゴールだったので、2年目はアクセラレーションプログラムとしてやってみようってことで、製品化を目指してチームを作りましたね。そこから最終2チームがプロトタイプを発表するデモデイまで到達して。1つはクラウドファンディングでサクセスして、もう一つがさっき言ったツインバードのチームで、モックアップ制作まで行った。役所主体で実施するアクセラレーションプログラムで、普通そこまでいかないじゃないですか。

 

佐藤:市の職員さんまで熱くなってるからね。担当部署から異動してもはや直接関係ない人まで参加してたりして。

 

角:参加予定じゃなかった市の職員さんが、裏で作ってるとかね。パッションに火をつけるのがよくできた事例ですね。

 

cheeroとやったアイデアソンもよかったですよね。当時シャープに在籍されてた佐藤さんが参加者で出てくれたんですよ。その後そのアイデアがちゃんと製品化されて、ちょうどこないだ発売されました。

 

佐藤:社長賞を頂きまして。その後、社長から図面引いて欲しいとか、スケッチ書いて欲しいとか、ついには生産工場まで一緒に探そう、と。日本で作りたいんだけどシャープのつてで生産してくれる工場ないかとか、一緒に社長と回ったりして。結局海外で作ってもちゃんと管理できるということになったんだけど。

 

角:50,000ミリアンペアのやつでしょ?

 

村上:え、あのでかいやつ? あれ佐藤さん作ったやつなの?

 

佐藤:僕がラフデザインまでやった。コンセプトも。久しぶりに図面を引いたよ、家で家具作った時以来(笑)。

(編集注:佐藤は学生時代、家具デザイナーを志していました)

 

村上:オレあれ買おうと思ってるんだけど(笑)。あれいいよ、よくあのサイズで出せたよね。

 

宮内:そう考えると、オープンイノベーションは巻き込み力が大事ってよくいうけど、佐藤さんは巻き込まれ力もすごいですよね。

 

佐藤:角さんとの馴れ初めって、そもそもそれだからね。巻き込み力と、巻き込まれ力。

 

角:「ものアプリハッカソン」ってのが2014年にあって。あれにシャープのデザイナーが4人くらい来てて。なんでシャープは4人も来てるんですかって聞いたら、上司が行け、と教えてくれたんで来たんですよって。なんか面白そうだからもし機会があったら連れてきてください、ってお願いした。ちなみにそこに参加してたのは後にmoffを作ることになる高萩昭憲さんとか、Orpheを作ることになる金井隆晴さんとか、そうそうたるメンバーが。

 

関連記事:第一回のアプリハッカソンのその後

 

佐藤:それで角さんに会ったら、すぐに意気投合して。その後シャープのハッカソンをやることになって、あれも大変だったよね。

 

角:契約とか知財とか、大阪市が企業とやる初めてのハッカソンでしたからね。あそこではココロボとテレビを題材にして二回やって、「プレミアムなココロボ妹Ver.」が生まれた。その時に参加者として来てたのがソニーの對馬哲平さんですよね。あとうちの羽渕もいち参加者、まだハブチンになる前の(笑)。

 

企業の組織変革にいかに火をつけるか

 

角:フィラメントがやりたいのは、そういった場から新しいプロジェクトがどんどん生まれてくることなんだけれども、プロジェクトが社内でへこまされるみたいなことあるじゃないですか。中の人が一生懸命やってるのに、なんか理不尽な理由でだめみたいに言われるのは、これはなんとかせなアカンなと思う。なぜ成功まで行かないのかっていう理由を突き詰めていくと、アイデアや事業開発そのものに問題があるというよりも、組織構造上に問題があることが結構あって、それをどうやってクリアするのかという仕掛けを考えなくちゃいけないなと。

 

 

村上:オレがちょうど日経ビジネスにあげた記事だよね。社内の問題なんだよね。

ねちっこい人脈より、明るいネットワーキング(日経ビジネスオンライン)

 

宮内:理論はたくさんありますけど、実例との突き合わせがないとだめな気がする。100人越えると大企業病化しちゃう。テスラですら、イーロン・マスクがああいうメールを社員に送らなきゃいけないわけだから。

テスラCEOが全社員に宛てたメールの中身(東洋経済オンライン)

 

村上:オレがヤフーで見ていた200人ぐらいの組織でも、部署ごとにサイロ化していたから。努めてがんばらないとすぐサイロ化しちゃうくらい力が強いよね。

 

角:なんかねそっちの方がラクっていうか、人間て安住したいから。

 

佐藤:そうすると諦めちゃう人が出てくる。そこ突き破るには壁があるからって。

 

村上:チャレンジしないほうが楽だし、それが評価されない。10人に1人くらい突破しようとするやつが出るんだけど、玉砕するんだよ。そうすると、やり損だからオレはやめとこうってなる。

 

角:それすごい残念なんですよね。組織文化ってそうなってしまう重力があると思うんですよ。あと意思決定が正常にできない。失敗しないようにするのは大事なんだけど、本気でやった失敗ってもうちょっと価値があるんじゃないかなって思うんです。それを考えたときに直接的な回答ってまだ誰も持ってない。僕も持ってないんだけど、事例としてうまくいったのは関西電力とのハッカソン、「Dentune!!」。大組織を動かすには、組織上層の人とタッチポイント持たないとダメだなっていういうのが結論。

 

村上:結局社内カルチャーの問題と紐づくんだよね。それを変えられるのは究極トップしかいないわけ。なぜなら人事を動かせるから。なのでトップの意識を変えてやらないと必ず成功しない。で、トップの意識をどう変えていくかっていうと、社内でボトムアップでやっても大体無理なわけよ。

ボスコンとかマッキンゼーとか戦略コンサルを会社が使うときってのは、現場が言いたいことをコンサルに言わせるために雇うわけ。現場から上げるとお前らごちゃごちゃうるさいって言われるけれども、ピカピカの頭いい人たちから言われると、なぜか信じてしまう経営層がいるんだよね。で、戦略も現場と一緒に作るんだけど、大体は中にある事業の寄せ集めをきれいに仕立てる感じで、うちが考えた結果こうなんですっていって。それで上の説得が済むと、頭いいやつらがこういってるからお前らがやれっていって、現場はシメシメみたいな。これをわかってる現場っていうのは、いろんなことを起こせるんだよね。

 

角:ハッカソンで役員とか副社長とか、トップ層に出てきてもらって審査員をしてもらう。そこに業界のスペシャリストに来てもらって、そのアイデアの評価をしつついろんな情報を注入していってもらう。あとハッカソンとかアイデアソンの場の熱狂みたいなところにあてられて、これはやらなければっていう気になってしまう。それって戦略コンサルみたいな社内を意識した動きができている部分かなと思うんですよね。フィラメントってことでトップの人に火をつけて、外部の知見と結びつけていくのができてたかなと思うんです。

 

村上:それをちゃんと会社としての技にしなきゃいけなくて。他の会社にはできなくて、なんでフィラメントがそれできるんだっけっていう話だよね。まだそれが曖昧模糊になっている。なんとなくわかってくれる人が増えてきているなという印象はあるんだけど、じゃあ実際に他の大企業に行って、これまでの実績はわかりました、うちの会社でやろうってなったときに、じゃあフィラメントお願いしますっていわれるためにはどうすればいいんだって話だよね。

 

角:事例の積み重ねはまだいるのかなと思ってて。じゃあ戦略コンサルはどうやって仕事を取ってきてるんだっていうと、やはりブランドですか?

 

村上:まあブランドとトラックレコード(実績)だよね。

 

佐藤:あとは銀行からの紹介とか。いわゆる有名コンサルとかは銀行が紹介したりするんだよね。その会社の株主になってる銀行とか。

 

村上:地方銀行は横ネットワークがすごいんで、中小企業の社長は必ず地方銀行とやりとりしてるよね。資金繰りも併せて。銀行も内情わかってて、半ば経営コンサルみたいな立ち位置なわけよ、信金や地銀って。

なので角さんは地銀と仲良くするってのをやり始めてもいい気がするんだよね。自治体と仕事をするのもそうだけど、企業に対しての信用度が上がるから。

 

佐藤:広島銀行とか、大垣共立銀行とか、強い地銀ってあるよね。あと大手システムインテグレータは地銀と仲いいよね。全国とネットワークがある。

 

村上:省庁も地銀のネットワークすごいから。なぜかというと天下りをするから。

 

角:はー、漫画で見るやつですね。

 

村上:リアルにあるから。佐藤さんはその辺の生を見てるからね(笑)。

 

佐藤:あんまり生は知らないけど。(笑)

 

村上:そこでトラックレコードができてくれば横展開していける。そうすればフィラメントにお願いしようかって指名されるようになりそうだよね。

 

角:今までのフィラメントの悩みでいうと、僕は風呂敷を広げるんだけれども、それをたたむ人がいないなあという感じだったんですけど。今度佐藤さんが入っていただけるんでそういうこともできるようになる。

 

フィラメントはいよいよグローバル展開へ

 

村上:もう一つは森澤さんがジョインした理由でもある、グローバルの部分だよね。ここはもうちょっとできるだろう。上海とか深圳とかとコネクション作って。森澤さんはすでに結構偉い人とのコネクションが作れているから、大物キラーだよ。

 

角: 伝説の釣り師みたいな。1回竿を入れるとでかいカジキ釣ってくる感じ。

 

村上:これをどう広げていくかだよね。だからうちのツートップは二人とも人間力が高いってのが強みなんだよ。そこからどう広げていこうかね。

 

 

森澤:上海留学時代に知り合った、チャイナアクセラレータっていう中国でいちばん古いアクセラレーターのメンターをやっている人が、日本人と結婚して奈良にいるんですよね。結構いまはブロックチェーンに傾倒してるみたいなんですけど、エンジェルとしてもお金入れたりして。その人からすると、フィラメントって何してんのか、どこでお金をとってるのかわからない。質問されてもうまく説明できないんですよね。特にグローバルっていう視点でどう事業に絡められるかってポイントをもうちょっと強化・補強・整理することで、僕もそれをひっさげて外に出て行けるのかなって思うので。会社概要を組み立てる時に、グローバルに出て行く時に持っていくカードっていうのを整理したいなと思います。

 

村上:海外の人から見ればコンサルとインベストがセットなんだよね。シードアクセラレーションとかも、そのうち儲かるのでサポートしている。

 

佐藤:フィラメントには原資がないからね。

 

角:89円ですからね(笑)。さっきの話でいうと地銀と組んでJVを作るとかそういうのはあり得るんじゃないのかな。そこで海外にも投資するし、海外から企業呼んできて日本法人作らせてそこに投資するとか。

 

村上:どっちの方向性なんだってのあるね。日本市場へのエントリをサポートするのか、外に出ていくのをサポートするのか。もしくは両方なのか。

 

森澤:僕はどっちかっていうとアウトバウンドが先じゃないかなって思ってるんですけど。外に出ていく人材をもっとサポートしたいなってのはあって。もっとみんな海外に出ていって海外で事業をやって帰ってくる人材が増えるべきじゃないかなって。

 

村上:どっちにしても、中国に特化するっていうのは面白い。オレの読みだとほとんどの日本企業はこの10年位で親会社が中国になる。わりとリアル。東京のほとんどの飲食店は中国資本になりかねない。そっちのほうが早いし。ただそこはまだプレイヤーは少ないんだよね。500スタートアップスも日本のベンチャーからグローバルに送り出しているけれども、彼らは欧米だし。中国のアクセラレータが日本でやっているっていうのはあまり聞かない。

 

佐藤:中国はいま海外に大規模投資がしにくくなったから、日本にある会社を育てるとか、そっちのほうに行ってますね。

 

村上:何かいいサービスが日本にあったらシードで投資をして、うまくいったら中国に持っていって広げるとか。

 

角:数百万円とかですか?

 

村上:中国の場合はわりと桁が違うけどね。もっとでかいけど。1億円とかぜんぜんシードマネーだから。

 

佐藤:あまり知られてないけど、多くの中国企業は日本に拠点持ってるみたいだし。

 

村上:目立った動きはできないし、メーカーも多いからね。彼らはCVCも持ってるんだけど、日本に投資してもそんなにリターンがないから、もっと伸びる市場を目指している。でもうちらからすると、そこってむしろチャンスだし。だってビリビリ(ニコニコ動画の中国版のような動画サービス)が上場するんだよ、ナスダックに。

 

最初は丸パクリから始めて、いまやニコニコの数十倍ユーザがいる。だからあれを見ると、日本人はちゃんと考えた方がいいと思うんだよ、スケールさせるってことについて。中国は中国だけでも大きいし、みんなナスダックに上場をする。だから日本でパクったものが大きく進化して日本にやってくる。で、そのスピードが異常に早いので、下手すると日本でがんばるより、中国回ってベンチャーを探した方が日本にインパクトを出せるんじゃないかって可能性がある。

 

これはいろんな考え方をする人がいて、売国的に思う人もいるし、それはクールジャパンじゃないみたいにいうんだけど、現実を見ようよ、と。その波に絶対飲まれるから。ビリビリはちゃんと日本のアニメ会社から版権を買って配信してる、日本にお金を落としてるから。経営者はみんなアメリカのビジネススクールを出てるから、ちゃんとしなきゃいけないって知ってる。それはもう10年前とは全然違うよ。シリコンバレースタイルで中国でスケールさせるっていうのが、まさに今できてきてるわけ。この波に乗るってのはアリだよ。

 

佐藤:この間深圳に行ってきたんだけど、スタートアップやってる人が香港大学で量子物理学のドクター取ってるとかスイスの工科大のマスター取ってるとか、そんな人ばっかりで。世界の頭脳みたいな人が普通にものづくりをやってるから。一回イグジットしてエンジェルになってやってるとかいうパターンもどんどん増えてて。そのサイクルができてて。逆に日本はあれを利用しない手はない。だから森澤さんが動き回ってるところは、結構合ってるんですよ。

 

村上:そこは結構ブルーオーシャンだね。

 

宮内:では、最後にそれぞれ今年度の抱負を。

 

角:去年いちばん注力していたのはメディア事業で、それもあってホームページも変えたりして、いろんな人に取材させていただいてますが、先行投資だったんですよね。今年はそれを踏まえて、うちの価値みたいなものをちゃんと事例と一緒にセットで発信をしていきたい。企業ブランディングを強化しつつ、もっと地に足のついた仕事としてどんどんやっていきたいな、と。いろいろ何やっていくかみたいなことも悩んだんですけど、やっぱりプロジェクトですね、新しいプロジェクトをどんどん生み出していく、そこにやっぱり僕がいちばんワクワクするんですよね。そのワクワクする部分を追求していきたいですし、みんなそういう人が集まってるんじゃないかと思うので。今年は価値として社会に提供していきたいと思います。

 

森澤:今回のセッションで、自分の立ち位置をクリアにしたいなっていうのがあったんですね。今組織が大きくなっていく中で、いろんな使えるカードが増えてきた。佐藤さんというビッグカードも入りますし、村上さんのジョインも大きなポイントでした。そんな中で自分がどう立ち回るか、いよいよ自分がビジネスを作る側に踏み出していけるんじゃないかという気がしていて、その1つの軸がグローバルだったんですよね。それがさっきの中国・深圳っていうキーワードに集約されてきたのかなっていうので、踏ん切りがついたな、大きな後押しをもらったなという気がしていて。それを具体化していくような動きに今年はしていきたいなと思ってます。

 

村上:僕はパートタイムCSOなので、役割は角さんと森澤さんを支えるってことに尽きるわけです。なので壁打ち相手になり、相談に乗り。後は来年度特にやりたいのは、会社としてのフレームワークをきちんと整えること。今までよくも悪くもノリで経営してきた。できる事は全部やっちゃってきたので、それをやるべきことをやる、やらないことを決めるっていうステージに入ってきてると思う。戦略づくりをしっかり支えてアイデアとしてあるものを形として落とし込んでいくっていうところを自分のミッションにしていければなと思います。Linkedinは意識してもらえるといいんだけれども、なくても全然。オレはこうやってワイワイとフィラメント的なやり方で社会にインパクトを出していくっていうその先を見たくてやってるので、普通に条件並べたら絶対受けない仕事だと思う(笑)。ロジックを最初から飛び越えているので、楽しくやりたいなと思ってます。

 

佐藤:チーフエクスペリエンスでオフィサーっていう立場では、フィラメントではこれまでスポットでの仕事が多かったけど、エクスペリエンスはひとつながりのものなので、ちゃんと時間軸を持ってしっかりとやっていくというメッセージを発信したい。今まで会社っていう限られた中でやってきたことを、社会のために役立てて貢献できるようになりたいと思ってます。

 

最後は今回の聞き手である宮内俊樹も入れて5名でパチリ!

 


 

角が記事の中で述べていた「なぜ事業が成功までいかないかは、組織構造上に問題がある場合も多く、それをどうやってクリアするのかという仕掛けを考えなくちゃいけない」という言葉。そのひとつの解になりうるイベント「QUMカンファレンス2018」を5/29(火)に開催します。

村上臣や、記事に登場した、スマートウォッチ「wena wrist(ウエナ・リスト)」生みの親であるソニーの對馬哲平さんも登壇予定。ぜひご参加ください!

 

前編はこちらです

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