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きっかけは「ホリエモン」――元鉄筋工から富士通、そして競馬AIアプリで起業した男【Re:Framing the Flame】

きっかけは「ホリエモン」――元鉄筋工から富士通、そして競馬AIアプリで起業した男【Re:Framing the Flame】

【イベント情報】

2017年4月9日開催

Filament.Inc創業2周年イベント「Re:Framing the Flame」

スタートアップセッション

【登壇者】

株式会社GAUSS 代表取締役 宇都宮綱紀(うつのみや・つなき)氏     

ハッカソンなどテックイベントで仲間を募り、AIを用いたサービスを展開するため 起業。競馬アプリ『SIVA』を展開中。

 

 

Filament.Inc創業2周年イベント「Re:Framing the Flame」は、Filamentがつながりのある人達とのセッションを通じ、今後社会に提供すべき価値について共有するイベントです。

ここでは、競馬の勝敗を予測するAI「SIVA」を手がけるGAUSS(読み:ガウス)宇都宮氏の取り組みをご紹介します。

 


 

GAUSSの宇都宮と申します。よろしくお願いします。私は2月末付で富士通を退職しました。まだ登記はしていませんが、7月に起業する予定で現在準備中※です。

 

※注:発言内容はイベント開催時(2017年4月9日)のものになります。2017年5月にGAUSSとして登記を行い、既にAIの開発を受注しているとのこと。

 

競馬の勝敗を予想するAIを開発

 

GAUSSの理念は「Everything we can imagine is Real 想像した未来を創造する」です。

メインの活動は、ダイナミックAI「SIVA」の開発です。「SIVA」ができることは、あらゆるものの認識したり、結果を予測したりすることです。将来的には食事、運転、医療、金融にも活用されることを想定していますが、まずは「競馬を機械学習で当てる」ということを、サービスとしてやっていこうとしています。

 

競馬を選んだ理由は3つあります。1つ目は競馬というのは昔からのデータが豊富に蓄積されていること。2つ目は「予想する」というのがビジネスになっていて、かつ一番楽しむところというスポーツだということ。3つ目は競馬は予想した結果がその場ですぐわかることです。人工知能との親和性がとても高いのです。

 

競馬業界はピークの4兆円からは下がっているものの、現在でも2兆円の市場規模です。

出典:  http://company.jra.jp/0000/gaiyo/g_22/g_22_01.pdf

 

しかし、そのサービスは15年前からほとんど変わっていません。そこに大きなビジネスチャンスがあるのではないかと考えています。

 

現在は私達の機械学習についてTwitter、Facebook、Qiitaなどで情報提供し、「SIVA」をWebアプリやスマホアプリとして配信しています。現在はTwitterのツイート閲覧数が34万PVあり、「SIVA」のアプリは1日平均6回起動されています。

 

現在は、ディープラーニングでユーザーの「買う」という行為を学習し、「次はこういう買い方が良いよ」とレコメンドするような機能や、レース予想などを質問すると答えを返してくれるチャットボットを開発中です。

 

また、ユーザー同士の「俺の予想が当たった」というのを周りに教えたいという承認欲求にも着目し、予想を各自で売り合うというのも考えています。そちらは2017年夏リリース予定です。

 

今後は海外進出を考えています。特にインドは競馬ファンが多いのですが、IT化が進んでいませんので、インド競馬を狙っています。

 

 

きっかけはライブドア事件

 

 

――富士通を辞めるとき、不安はありませんでしたか?

 

なかったですね。たまたま勤めていたのが富士通だった、というだけです。

 

――宇都宮さんのキャリアのお話を聞かせてください。

 

私は高校を卒業してから建築現場の鉄筋工になり26歳まで勤めていました。しかし26歳のときに、堀江貴文さん逮捕のニュースを見たんです。そのときに「あ、空いた」と思いました。堀江さんのポジションが空いたから、次は僕があのポジションに立とうと思ったんです。

 

――すごい! その時はもうプログラミングのスキルは既にあったんですか?

 

いえ。

 

――堀江貴文さんが捕まったのって、いつでしたっけ?

 

2006年1月ですね。あのニュースをきっかけにプログラミングをはじめました。

 

――ライブドア事件が生み出したアントレプレナー! いい話になっていますね。

 

 

新規事業に採択されるも、独立の道へ

 

 

――富士通入社後は、どんなことをしていたんですか?

 

新規事業の立ち上げをやっていました。

 

――「SIVA」のプロジェクトも、その一環ですか?

 

いえ、「SIVA」は個人プロジェクトです。でも富士通に事業提案はしました。事業計画書を作って事業提案して、一応社内でOKはもらっていました。

 

――OKならまずは社内で起業すればいいじゃないですか。

 

提案したのが2017年、つまり今年の1月30日でして、1ヶ月後の2月末にキックオフと言われました。でも、その間待っている意味もないので独立しました。

 

――ええっ、提案して1か月でキックオフにいたるなら大企業としては相当早いスピードだと思うんですけど。

 

いや、待っている意味がないので。

 

――1ヶ月待てば、会社で「SIVA」をリリースできたかもしれないんですよね? というか、もう決まっていたんですよね?

 

会社では決定していましたね。でも、モチベーションが2月末まで持続できなかったんです。

 

――スタートアップにとっての1ヶ月って、本当に大企業の1年位の感覚ですからね。それはわかりますけど、マインドセットが普通ではないですね!

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