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楽しくオモシロク仲間とつながる! 中京テレビハッカソン「HACK-CHU!」レポート #hackchu

楽しくオモシロク仲間とつながる! 中京テレビハッカソン「HACK-CHU!」レポート #hackchu

メディア事業部の牧です。2018年2月17日(予選)24日-25日(本選)の3日間、弊社が企画のサポート(テーマ決め、審査員のアサインのサポートなど)や集客・告知サポートとしてかかわらせていただいた、中京テレビハッカソン「HACK-CHU!」が開催されました。私は最終日に参加してきました。

 

実際の流れはTwitterにてハッシュタグ「#hackchu」を追えばバッチリつかめますし、ブログもたくさん更新されています。

 

【参加された方のブログ】

『中京テレビハッカソン HACK-CHU! 2018』最終日で YOLP のサポートと企業賞の授与をしてきました #hackchu

 

HACK-CHU で 優秀賞 && 2年連続日本Microsoft 賞を受賞しました。 #hackchu

中京テレビハッカソン 参加してきました!

 

【API提供企業ブログ】

中京テレビハッカソンに技術サポートとして参加したよ! -本選編- #hackchu

中京テレビハッカソン「HACH-CHU!」でAPI提供してきました

 

「枕デバイス」から「渋谷の交差点でトイレ」など、暮らしをオモシロクする作品満載【中京テレビハッカソン】

(Mashup Award様のブログ)

 

ブログが書かれているのは、ほぼ「はてなブログ」。審査員のお一人は、はてな代表取締役の栗栖義臣さんでした。

そして社長自らブログ更新!

中京テレビハッカソン「HACK-CHU!」に審査員として参加してきました

 

作品は「Hacklog」から確認できます。写真は弊社Facebookページにアルバムとして投稿しておりますので、そちらも合わせてご覧ください。

 

というわけで、こちらのブログでは、所感や裏話的なものをご紹介します。

 


 

ハッカソンの合間に参加者の方に何名かお話を伺ったところ、地元の「昨年のHACK-CHU!が始めてのハッカソン」かつ「昨年のHACK-CHU!でのハッカソンが楽しかったので、それからいくつかのハッカソンに足を運ぶようになった」という方が何人もいらっしゃいました。

 

また、今回のHACK-CHU!が初めてのハッカソンです、という方は、昨年のHACK-CHU!に参加した方に誘われて参加されたり、ハッカソンが好きな方に誘われた、という方が多かったです。感想としては、非エンジニアの方は「エンジニアの人はコツコツしておとなしいイメージがあったが、いい意味で覆った(弾けたプレゼンをしたチームが多かったので)」エンジニアの方は、「違う視点が得られて楽しい」「新しい技術を学べて勉強になる」と、またハッカソンに参加したいと意欲を持っておられる方が多かったです。

 

今回APIを提供した企業さまも非常に多かったのですが、お聞きしたところ、「大規模ながらも運営がしっかりしたハッカソン」「殺伐とせずアットホームなムード」「ライトな感じ」「お祭りみたい」「上田さんの名古屋愛を感じる」といった感想をいただきました。

 

(夫婦が仲直りするプロダクトのフロントまわりや、寸劇の奥様役をご担当、姉妹でハッカソンに参加というお二人)

 

(最優秀賞の「matatavi」でもがっつり活躍、「駅すぱあと」のAPIを提供 ヴァル研究所の丸山さん)

 

(音声合成ソフトを提供、エーアイの戸田さん。ほとんどのチームが利用していました)

 

(トイレチームで回路設計を担当されたお二人)

 

審査員が「使ってみたい」と絶賛の枕プロダクトで企業賞を総なめにした大阪チーム。

 


 

名古屋に大規模な「お祭り」を持ち込んだ、「HACK-CHU!」の発起人である中京テレビの上田茂雄さんに、色々お話をうかがいました。

 

ハッカソンの参加者から企画者へ

 

――HACK-CHU!は2017年に引き続き2度目の開催とのことですが、第1回の開催となったきっかけを教えてください

 

上田:2016年11月に中京テレビは新社屋に移転したのですが、そのタイミングで新企画の募集がありました。

そこでハッカソンの企画を出したところ、経営企画の長谷川(治彦氏)から「面白いね」ということで採用され、2016年8月から本格的に動き出しました。

 

――なぜハッカソンだったのでしょうか?

 

上田:もともとハッカソンが好きで、4年くらい前から「Mashup Awards」などに、年1、2回参加していました。

ただ、名古屋はハッカソン自体が少ないんです。社会課題をテーマにしたものはありましたが、もっと楽しんで参加できるようなテーマのハッカソンがあればいいなと思いました。

 

――角(HACK-CHU!にアドバイザリーとして参加)と知り合ったきっかけもハッカソンなのでしょうか?

 

上田:実は私は大和ハウスとNTT西日本共催のアイデアソン(House de Hack!。角はイベント企画・メンタリングサポートを務めた)に参加していたんですよ。その時に、角さんは面白い人だな、もう一度お会いしたいなと思ったんです。また元公務員という変わった経歴をお持ちなので、違った視点を得られるのではと考えました。

 

――ありがとうございます! 上田さんがハッカソンに参加するようになった動機を教えてください。

 

上田:私の仕事は技術系ではありますが、ものづくりの仕事ではありません。しかしものづくりには興味がありました。

ただ一人でやっていると、どうしても限界があるんですよね。ハッカソンには様々な企業の方が参加していて、自分では思いつかなかったようなアイデアを得ることができます。また、ハッカソンって「作品で人を語る」という文化がありますよね。この人はあの作品を作った人だって。そういうのが面白くて参加しています。

 

――それが高じて、ご自身の会社でもハッカソンを、となったわけですね。

 

上田:ちょうど社内でICTの利用の促進の動きもありました。TV局の業務のやり方はどうしても前時代的になりがちで、連絡方法も電話がメインだったり……ですので、自分たちでハッカソンを開催することで、新しい、アイデアや考え方、手法を取り組んでいけるのではないかと思っています。

 

社長を巻き込んで2年目につなげる

 

――2度目の開催ということは、昨年のHACK-CHU!が好評だったんですね!

 

上田:そうですね。昨年の参加者は100名には届きませんでしたが、今年はめでたく100名を超えることができました。

昨年はハッカソンのプレゼンから中京テレビの社長が来ていたんですよ。

 

――すごいですね!

 

上田:新社屋に移転して初めての100名を規模のイベントだったので、社長にプレゼンターを依頼しました。そして実際に発表を見てもらったところ「よかったね」って言ってもらえて。いいイベントなので来年もやろう、ということになりました。

 

――苦労したところはありますか?

 

テーマの選定が難しかったですね。昨年は情報ニュース番組「キャッチ!」と連動して、「家族」をテーマにしたんですが、今年はどうしようかと。TV受けを狙うか、エンターテイメント寄りにするか……

しかし、中京テレビのコーポレートスローガンである「あなたの真ん中へ。」というメッセージを強く打ち出すことの重要性と、自分が日頃から感じていた「自分たちに“より”近いものの方がアイデアがでてくる」という実感から、それに合うようなテーマを考え続けました。 そこから、「あなたの真ん中」というものは、日々の暮らしにあるものから大きく影響を受けるものではないかと考え、テーマを「テクノロジーで暮らしを楽しくオモシロク!」と決定しました。

 

――なるほど! やってよかったと思えるところを教えてください。

 

上田:弊社と、ハッカソンをやらなければ知り合えなかった企業の方と知り合えることですね。

もちろん普段からいろいろな企業の方々との接点はありますが、やはりそこはビジネスありきのつながりなんです。

でも、APIを提供いただいている企業の方々とは旧来のビジネスを超えたところでの協力をいただいておりますし、審査員の方々に関しても同じです。

昨年の開催後も「HACK-CHU!を通じて新しい業務のつながりができた」「新しい発見があった」という声をいただきました。新しい出会いにつながったことは大変良かったと感じています。

 

――貴重なお話をありがとうございました!

 

上田さんのブログはこちらです。合わせてお読みください。

 


 

お話をうかがい、ハッカソンが心から好き! という熱い気持ちを持った方が企画したものは強いんだな、という印象を持ちました。

また、参加企業側のお話もお聞きしたいと思い、日本アイ・ビー・エムのパートナー担当 矢田睦美さんにもお時間をいただきました。

 

 

ハッカソンを通じてネットワークを構築

 

――中部地区の営業ご担当とおうかがいしました。名古屋周辺のハッカソン・アイデアソンの状況を聞かせてください。

 

矢田:年に2-3件ですね。今年はHACK-CHU!が始めてです。

 

――東京や大阪に比べての特徴みたいなものはあるのでしょうか?

 

矢田:そうですね。まず新鮮味を持って参加するエンジニアの方が多いですね。 正直、東京では「ハッカソンをやりつくした」という空気があります。

 

――大阪でもそうかもしれません。

 

矢田:そうですよね。首都圏や大阪ではハッカソンは数年前から継続している運営が多いと思いますが、中部圏ではまだ1、2回目ぐらいの若いハッカソンが多く、 まだこれから発展する可能性はあると思います。

特に企業から参加されている方をみますと、ものづくりのスキルがなかなか仕事で活かしきれていないとか、会社から何かイノベーションを起こすことを求められている方がいて、なかなか社内にいても何から始めてみたらいいのかわからずこうした場に来て、いろんな経験を経て仕事やスキルアップにしている方も多く、このままでは終わらせないぞ! という雰囲気が参加者全体に満ち溢れている気がします。

 

――確かに。今日のHACK-CHU!はすごくみなさん真剣に、楽しく取り組んでいるのが伝わります。都会ではやりつくしてしまったけど、まだまだ他の地域では需要がありそうですね。

 

矢田:そうですね。あと特徴として、中部地区は、デバイスやセンサーハードウェアに強いエンジニアの方が多いのが特徴です。 ただ、その分ソフトウェア、オープンソースに慣れていない方が比較的多いという状況です。そちらを勉強会やハッカソン的な動きが出てきています。ハードウェア同士をソフトウェアでうまくつなげることができれば、もっと面白いことができるはずですので、私達はそれをサポートしています。 また、地場の企業をサポートしたいという思いもあります。

 

――と、いいますと?

 

矢田:弊社にも「IoTをやりたい」「AIをやりたい」という地場の企業からの相談が多くあります。でも、なかなかそこから先に進まない。「本当に興味があるなら、こういうところ(ハッカソン、勉強会)に飛び込んでみろ!」 と言いたいですね(笑)

 

――確かに(笑)

 

矢田:HACK-CHU!には様々なバックグラウンドの人が集まっていて、それが面白いと思いますね。

完全に趣味でやっている人、会社の中ではものたりず外に飛び出して挑戦したい人、あと大学の関係者の方や学生の方も多いですね。土地柄、コネクティッドカーやドローンなど、先端技術の研究が活発です。先生にも面白い人が多いんですよ。

 

――すごいですね。

 

矢田:ただ、これまでは企業同士や大学があまりリンクしていませんでした。それぞれ単発で何かをやっている、という感じでした。

それがこのHACK-CHU!や、他のハッカソンを通じて、お互いのネットワークがようやくつながりつつある、というのを感じています。学生や若手のエンジニアが、面白いことをできる環境が整いつつあります。

 

――なるほど。ワクワクするお話をありがとうございました!

 

 


 

ファシリテーターの伴野さん、アシスタントの磯貝アナの仕切りの絶妙さもあって会場は終始盛り上がりました。

 

(矢田さんより、IBM Cloud使って開発初体験した磯貝アナのお写真(ご本人SNS投稿許可済み)をいただきました!

磯貝アナは高校1年のときに気象予報士の資格を取得し、東大工学部を卒業した才色兼備の女性。IBM Cloudも使いこなしていました!)

 

ハッカソンの可能性をすごく感じた1日でした。

 

点と点として、すぐそばにいて、実はつながったらすごく面白いことがおこるのに、エンカウントしていない人たちが、日本にはまだまだ数多くいるのでは……。フィラメントとしても、「つなぐ」お手伝いができるよう、2018年度もいろいろ仕掛けていけたらと思います。

 

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