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市町村の約7割が消滅する可能性!? 鳥取県の抱える3つの課題とは ―地方創生×IoTアイデアソン powered by 鳥取県 DAY 1―

市町村の約7割が消滅する可能性!? 鳥取県の抱える3つの課題とは ―地方創生×IoTアイデアソン powered by 鳥取県 DAY 1―

メディア事業部の牧です。

2018年3月16日から17日にかけ、鳥取県が主催、フィラメント・ヤフーが共催するイベント「地方創生×IoTアイデアソン powered by 鳥取県」が開催されました。

 

こちらは、地域の課題を感じている鳥取県在住の皆様に大阪までお越し頂き、県内の課題を共有頂きながら、一緒に解決することを目的としたアイデアソンです。

 

1日目は THE DECKでの開催。

チーム分けは、事前に事務局で行いました。

時間の関係でチームビルディングをする時間を取るのが難しかったというのもありますが、お一人で参加された方も、すぐに話をできる相手が見つかるというメリットもあるんです。

 

フィラメント角による開始の宣言のあと、まずは商工労働部 産業振興課 課長である佐々木俊二様より挨拶がありました。

 

 

「ゴールは特に決めていない。ネットワークづくり、気づきを得たい、なんでもいいから何かを持ち帰ってほしい。そしてできれば将来につながる活動に活かしてほしい」と、プレッシャーを和らげるコメントをいただきました。

 

次はファシリテータの羽渕にバトンタッチしてチームの中で自己紹介タイム。

羽渕流の自己紹介は「自分を○○芸人にたとえてください」というもの。

 

 

チーム内でひととおり「○○芸人」の自己紹介が終わったあとは、全体から2人を指名して、どんな「芸人」なのかを発表していただきます。

 

一人目の男性は、「蟻コロニー芸人」。何と自宅でアリの巣ならぬ20以上コロニーを作っているそうです!

お二人目の女性は、「一人ラーメン芸人」。おすすめのラーメン屋として、「鳥人(ちょうじん)」というお店を教えていただきました。

 

 

自己紹介が終わったあとは、ゲストの皆さんによるインプットトーク。

まずはNECソリューションイノベータの、石崎浩太郎さん。

 

 

Code for Japanが展開する「コーポレートフェローシップ」での子育て支援の活動。

そして商店街での空き店舗・空き地活用。

「地方創生」へのアプローチをテーマに、プレゼンをしてくださいました。

なお、石崎さんの福井県鯖江市でのご活躍は「Greenz」でも紹介されています。

オープンデータで初めてのママをとことんサポート! 鯖江市の画期的な子育て支援アプリって?

 

続いて、NTT西日本の松浦克太さん。

 

 

大阪府寝屋川市との実証事業など、プログラミング教育への取り組みを中心にプレゼンをしてくださいました。

松浦さんの取り組みは「事業構想」でも紹介されています。

NTT西日本イベントレポート 地域完結型プログラミングモデル

 

 

3人目は、富士通の財満仁美さん。

 

 

財満さんの取り組みはまだあまり詳しくご紹介することはできませんが、(農業、に近いです)総合ITベンダーとしてのイメージから離れた、意外な新規事業へのチャレンジや、実際に自分で作物を育てるなどの取り組みの大切さを語ってくださいました。

※4/18にご紹介いただいた取り組みの一部についてプレスリリースがありました。

 

千葉大学様と共同で、薬用植物・機能性植物の栽培技術を確立するための実証研究を開始

 

3人のゲストのプレゼンが終わったあとは、パネルディスカッションへ。

佐々木課長より、鳥取県が抱える3つの課題を共有しました。

 

 

その3つの課題とは

1.土地利用・コミュニティ維持

2.健康・医療・介護

3.仕事・労働

 

1つめは「土地利用・コミュニティ維持」。

鳥取県の全19市町村のうち、13が今後消滅すると予想されているそうです。消滅可能性都市の基準となるのは、「20歳から40歳の女性がどのくらいいるか」。人が少なくなり、手入れされていない森林が増え、県庁の裏には、猪や熊も出没するとか……。

 

松浦さん:移住や定住だけをゴールにするのではなく、いかに人をシェアできるかが重要

 

石崎さん:林業後継者のノウハウを見える化して引き継いで、森林伐採の分野で鳥取で面白いことをやっているというのが広まれば面白そう

 

財満さん:猪や熊のサファリパークがあっても面白いかも。アフリカでは、ナショナルパークがあり、レンジャーを教育し、外国に長期滞在するというビジネスモデルがある

 

2つめは「健康・医療・介護」。

「平均寿命は高いが、健康寿命は短い」という問題を抱えています。佐々木課長は、「車社会であり、歩かないのが原因のひとつかもしれない」と述べます。

 

財満さん:お医者さんが近くにいない、という問題があるのでは。遠隔医療などテクノロジーである程度解決できるかもしれない。また、歩かないことについては、モチベーション付けをクリアできれば健康になれるのかもしれない

 

松浦さん:医療問題について、バイタルのセンシングなど、テクノロジーが使える部分はすごくある。ただテクノロジーだけでは難しいく、最終的には人の力。見守りあえるコミュニティが大事

 

石崎さん :管理栄養士の資格を持っているが、結婚後家に入って資格を生かしていないお母さんがいる。長年の食文化をやめることは難しく、そこを身内ではなく地域でサポートする仕組みが必要

 

3つめは「仕事・労働」。

ホワイトカラーの仕事が少ない、山が多く一次産業も難しい、観光も苦戦しているそう。

 

財満さん:農業は知的労働。世代が違うと仕事に関する価値観・求めるものが違うので、農業で新しい世代を呼び込めないか」

 

石崎さん:中心地に空港があるのは大きなメリット。観光で「鳥取のウユニ塩湖」とうまく接続できないか?」※石崎さんはNECソリューションイノベータの広島支社にお勤めです。広島空港と広島市街は車やバスで1時間以上かかります。

 

参考:まるでウユニ塩湖 鳥取砂丘で撮影された「奇跡の一枚」

 

松浦さん:空港が羨ましい。また、高専は意外と社会に開かれていないイメージ。高専と、社会人のIT教育や子どもたちへのIT教育と接続することで、新たな付加価値が生み出せるかも

※松浦さんは岐阜県のご出身。そして岐阜県には空港がありません。

 

と、それぞれの仕事や、住まいに基づいた知見を参加者の皆さんと共有しました。

 

今回のゲストである、石崎さん、松浦さん、財満さんは、実は鳥取県とはあまり接点がありません。松浦さんに至っては、「一度も行ったことがない」とカミングアウト。しかし、だからこそ今まで思いつかなかった視点や良さが見つかる、ということがあります。

 

そして翌日、このパネルディスカッションの知見が、果たしてどのような形で落とし込まれるのでしょうか。

 

DAY2は近日公開予定!

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