僕が若い頃に飲み会で時折やっていたことの1つに「その場にいない人を褒める」というのがあります。
その場にいない人を褒め始めると、その場にいる周りの人たちも自分の周りの「賞賛されるべき人」と「その人の行動」について語り出します。
「ちょっと、僕が◯◯さんにどんだけお世話になったか聞いてくれる?」
こんなふうに話を切り出すと、みんなめっちゃ真剣に話を聞いてくれます。
自分の携わった状況、訪れたピンチ。そしてその場を救ってくれた人とその具体的なアクション、結果。これらを聞いて共感と称賛が溢れます。
「褒める」の連鎖が起こるとどうなるか
それだけでも嬉しいのですが、より嬉しいのは「じゃあ△△さんに私が感謝している話も聞いてもらっていいですか?」と次々に他の人たちの良い話が聞けること。
他の人たちがどんな仕事をしていてどんな難局があり、そこをどうやって解決したのか?誰のどんな知恵と行動によるものか?そんな話が次から次へと聞けるわけです。これは仕事をしていく上でめちゃくちゃ参考になりますし、その場にいないスタープレーヤーと仲良くなれるチャンスにもなります。
その時、直接面識はなくても、出会った時に「お噂はかねがね聞いてますよ。〇〇の時にはこんなことされてたそうですね。普通は気がつきませんよ」といったお話をお世辞ではなく心底からの共感を伴って伝えることもできるからです。
「とんでもなく仕事ができる」のではなく、利他的な価値観を持っている
そして、「その場にいない人を褒める」ことを何度かやっていると、あることに気がつきます。
それはそういう場で褒められる人の行動は「何かとんでもなくすごいこと」などではないということ。
多くは、普通は誰もやりたがらないようなことを文句も言わずに率先してさりげなくこなすとか、誰か困っている人の仕事をさりげなく手伝うとか、部署も仕事も違う若手の顔色が悪いのを見て勇気づけるとかそういったお話が多いんです。逆にいくら仕事ができる人でも、自分の仕事だけにしか興味がない人がその場で話に上がることはほとんどない。
利己的でなく利他的な価値観を持っていること。
そしてそれを行動にも移せること。
自分以外の誰かのことを気にかけ、場合によっては直接的、間接的にサポートするアクションをとれること。
これが「その場にいないけど褒められるひと」の特徴です。そこにその人の人間性の本質が現れます。

