研究の意義や魅力を、専門外の意思決定者にもわかりやすく伝える構成力・表現力を育成。研究資金の獲得や共同研究の推進、多様なステークホルダーへの説明・提案に活かせるプレゼンスキルを体系的に習得する。
プログラム概要
研究成果を社会で役立ててもらうためには、「深める力」と同じくらい「伝える力」が必要です。本プログラムは、大学院生や若手研究者、企業の研究開発部門の技術者などを対象に、研究内容を専門外の相手にも明快かつ魅力的に伝えるピッチプレゼンスキルを習得する実践的なトレーニングです。オンライン講義から資料作成・添削・模擬発表・本番発表までを一貫して支援し、研究の価値を社会に伝える「構成力」「表現力」「対話力」を高めます。
対象者
- 博士後期課程の大学院生・若手研究者
- 研究開発・技術開発を担う企業内研究者
- 助成金・共同研究の獲得を目指す方
- 異分野や学外・産業界の関係者に研究を伝える必要がある方
プログラムの必要性
研究成果の価値を伝えるには、専門外の相手にも理解してもらえる構成と表現が不可欠です。学会発表には慣れていても、支援者や連携先、実装先などに向けた説明では、構成力やストーリー設計力が問われます。本プログラムでは、フィラメントがビジネス領域で培ったプレゼン支援のノウハウを応用し、研究の魅力や社会的意義を効果的に伝える技術を習得できます。
目的と効果
目的
- 研究情報の構造化と伝達力の強化: 研究の背景・目的・意義を整理し、聞き手が理解・納得しやすいプレゼン資料の構成技術を習得します。
- 多様な相手に届くストーリー設計: 専門外の相手にも伝わるストーリーを構築し、短時間で研究の魅力と社会的意義を的確に伝える力を磨きます。
- 支援・連携を引き出す表現技術の習得: 助成金獲得や共同研究の促進につながる、共感と行動を促すプレゼン表現力を養います。
- プレゼン実践による応用力の向上: 模擬発表と本番発表を通じて、プレゼン現場での実践力と応用力を高めます。
- 他者との比較・学びによる視野拡張: 他の研究者の発表とフィードバックから学び、自身の伝え方を客観視し改善する視点を獲得します。
導入効果
- 説得力ある資料作成による支援者・関係者の理解促進
- 効果的なストーリー構成による共感と行動の喚起
- 研究の新規性・社会的意義の明確化による助成金・連携獲得の実現
- 模擬発表と本番発表による実践力と応用力の向上
- 他者との比較とフィードバックによる客観視と伝達スキルの強化
プログラム内容
項目 | 詳細 |
---|---|
実施場所 | 事前学習(オンライン動画視聴) 資料添削(テキストフィードバック) 模擬発表・本番発表(対面実施) |
期間 | 約40~60日間 |
所要時間 | 動画視聴:約30分 模擬発表・本番発表:約3~6時間(人数に応じて調整) |
講師 | 経験豊かな専門家2名程度 |
対象人数 | 1回あたり5〜40名程度を想定 |
事前打ち合わせ | 1時間×2回程度、プログラム構成・目的の確認を実施 |
プログラムの流れ
ステップ | 所要時間 | 内容 |
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事前学習(動画視聴) | 約30分 | 研究を社会に伝えるための構成法やストーリー設計、資料作成の基本を学ぶ動画を視聴 |
資料作成・テキスト添削 | 数日間(提出後に添削) | 作成した発表資料に対し、講師が構成や表現に関するフィードバックをテキスト形式で提供(オンライン) |
模擬発表(対面) | 約60〜210分(5~20名の場合) | 対面形式で発表(1人あたり発表5~8分+フィードバック5~10分程度)を実施。伝え方や構成の改善点を明確化 |
本番発表(対面) | 約60〜210分(5~20名の場合) | ブラッシュアップ後の最終発表を実施。質疑応答と講師講評を通じて実践力を強化 |
※所要時間は参加人数に応じて変動します