事例概要
立命館大学では、未来社会の課題解決に資する高度な研究を推進できる人材の育成を目的に、博士後期課程の大学院生を対象としたキャリアパス支援を展開しています。特に、学問分野を超えた共創や社会との連携をリードできる研究者を育てる中核組織として、立命館先進研究アカデミー(RARA)がその役割を担っています。
2025年度は、研究力だけでなく社会に伝え、つなげる力(トランスファラブルスキル)を強化するため、フィラメントの「プレゼンテーション支援プログラム」を導入。企画設計からオンライン講座、資料の添削指導、模擬発表、本番でのファシリテーションや講評までを一貫して実施しました。 本プログラムでは、研究の本質や魅力を限られた時間で伝え、視聴者や支援者の理解と共感、さらには連携や投資などの行動を促すための構成力・伝達力を磨きました。
外部リンク:【立命館大学 大学院キャリアパス推進室】ピッチ・プレゼンテーションスキル 養成セミナー(春学期) 発表練習会を実施しました
支援内容:研究者のためのピッチプレゼン支援
研究の意義や魅力を、専門外の意思決定者にもわかりやすく伝える構成力・表現力を育成。研究資金の獲得や共同研究の推進、多様なステークホルダーへの説明・提案に活かせるプレゼンスキルを体系的に習得する。
成果
本プログラムに参加した博士後期課程の大学院生3名は、自身の研究を客観的に見つめ直し、「伝える力」を大きく向上させました。短時間で研究の本質を表現し、研究資金獲得や企業連携など将来的なキャリアに活かせるスキルを実践的に磨きました。
プログラムのゴール
- 説得力ある資料作成で審査者の理解を促進
- 効果的なストーリー構成で支援意欲を喚起
- 研究の新規性・社会的インパクトの明確化
- プレゼン経験の蓄積による応用力向上
- 研究者間・審査者とのコミュニケーション力強化
実施内容
- 動画によるオンライン講座
- キーメッセージ・プレゼン資料の作成・添削
- 模擬発表と講師による個別コメントやアドバイス
- ブラッシュアップを経た本番発表と質疑応答
参加者の声
- 発表資料や内容における「何を強調するか」の重要性に気づけた
- 学会では聞けない実践的な話が聞けた
- 自分の研究を客観的に見つめ直すことができた
- 他の参加者の発表を聴くことで自分の発表も振り返る機会になった
- 2回の発表機会(模擬発表+本番発表)を通して反省と改善ができた
- リアルだからこその丁寧な指導とダイレクトなフィードバックが得られた
担当者の声
今回のセミナーを企画・運営した、立命館大学 研究部 RARAオフィスの山田さんからもコメントを頂戴しています。
本学では、博士学生を「若手研究者」と位置づけ、経済的支援に加え、社会共創力・社会実装力の養成支援、キャリアパスなどの多様化支援を行っています。
近年、博士学生に対して、社会共創力・社会実装力の養成という観点から、「自身の研究内容を他者に分かりやすく、魅力的に伝え、共感や支援を得られるようにする」スキルを磨く機会へのニーズが本学では高まっていました。そこで、フィラメント様のご支援をいただき、ピッチ・プレゼンテーションスキルを養成するセミナーを初めて開催するに至りました。
事前のオンライン指導期間や対面での発表練習会において、講師の方々から非常に丁寧なフィードバックをいただいたことで、参加した博士学生の発表スキルが目に見えて向上しました。
特に発表練習会では、博士学生が自身の発表に対する講師からのフィードバックだけでなく、他の発表者へのフィードバックからも、自身の発表内容の改善のヒントを得ている様子が印象的でした。
秋学期も同様の形態で実施予定であり、大変楽しみにしております。山田 篤史さん
立命館大学
研究部 RARAオフィス 課長補佐