事例概要

若者の人口流出は地方都市にとって長年の課題です。進学を機に地元を離れ、そのまま都会で就職して定住してしまうというのは以前からよくあること。ですが最近はそうした以前からの流れに加えて、世代間の考え方のギャップが加速し、それが原因となる場合も増えているといいます。
フィラメントへのイベントの企画を依頼される際、松江市定住企業立地推進課の上(かみ)さんは、そんな地方の現状を具体的な事例をもとに以下のような話をしてくれました。

“松江市内の高校に通うある学生がアメリカでは高校生でも起業する若者が少なくないという話を聞き、先生に「私達でもできるんじゃないでしょうか?」と聞いた時、その先生は「できるわけないだろ」と一蹴。その学生さんはそのままアメリカに留学、高校・大学を卒業し帰国しましたが、島根には帰ってきてないんです。
こういう田舎の大人の古い常識がこどもたちの可能性を削いでしまったり、断絶の要因となって若者の流出を加速している側面があるのではないでしょうか。”

そんな現状認識をまず地域の大人たちに伝え、行動と思考の変化を生み出すのが今回の松江市のイベントの目的でした。

成果

フィラメントCEO角は、最近の若者の気持ちや行動に通じたビジネスパーソンである武蔵野大学アントレプレナーシップ学部長、伊藤羊一氏に登壇を依頼。角と伊藤氏をメインの登壇者としつつ、地方の事情に詳しい現地のビジネスパーソンにもご登壇いただき、現場の臨場感あるプログラム設計を行いました。

イベント担当者コメント

このような企画を初めて担当しました。私のまとまりのない話を角さんが丁寧に組み立てて一つの企画に仕立ててくださいました。
イベントの視聴者や学生アンケートでも有意義との回答を多く頂戴することができました。

オンラインで開催しましたが、当日機器トラブルにより20分ほど配信が行えない状態となりました。
想定外の出来事もリカバリーしていただきながら、充実した内容のセミナーとなりました。
今回の出会いと気づきによって、圏域に新たな風が吹き込むのではないかと思っています。

イベント動画アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=Z_R0XviIvqc&t=10s

イベント当日の伊藤羊一氏Voicyアーカイブ
(上記の担当者様コメントにある機器トラブルの際に登壇者の伊藤羊一氏がご自身のVoicyからフォローする中継を行った際の音声収録)
https://voicy.jp/channel/1262/231961