事例概要

神戸市が都市政策研究プログラムとして行っている組織的課題への対応策検討に対してのアドバイザリー。
具体的には『神⼾市役所が「新しいことに挑戦し、未来を切り開く」組織となるために、組織として導入すべき仕組み・その導入方法』という研究課題に対して、地方公務員と企業経営者としての経験をあわせもつフィラメントCEO角がインタビューの形で知見を提供しました。
公務員としての目的意識の共有化・醸成・定着に関しての組織的な取り組みについて、民間企業のパーパス経営(ミッション・ビジョン・バリューの作り方や定着のさせ方含む)の成功事例や要点などとあわせて、行政の視点でそうした民間の知恵を取り込む際の留意点などについてもお伝えしました。

角へのインタビュー項目や課題イメージ

A.フィラメントについて
・フィラメント、角がこれまでおこなってきた人事・組織制度面からの支援業務、支援体制 など

B.一般論としての組織的課題及び対処方法について
・「社員・職員がイキイキと、新しいことに挑戦し、未来を切り開く組織」に対する見解や知見
・役所や官庁に感じる組織的課題と、民間企業における組織制度の参考事例や意見 など

C.神戸市の組織的課題及び対処方法について
・神戸市の組織的課題に対する切り口、アプローチ策に対する印象
・その課題解決につながる制度、仕組み、施策等のアドバイス など

D.その他
・その他助言や、相談すべき人・調査すべき組織、推薦する書籍 など

神戸市担当者コメント

 パーパス・ミッション・ビジョン・バリュー・クレドといった行動の目標・指針となるものを確立し、それを繰り返し説き、制度にも落とし込み、徹底的に浸透させることが最重要だというお話は、非常に納得感があるお話でした。これまで、企業変革や各種企業の紹介本等を読む中で、理念等の徹底共有が重要であることは目にしてきましたが、本日のお話をお聞きすることでその重要性をよりはっきりと認識することができました。
 派手な制度の創設などに比べ、一見地味な活動のようにも見えますが、それを徹底していくことで全ての経営者が追い求める「脳がたくさんある組織」を作ることもできるというお話も、想像がしやすい説明であり、ぜひとも今後、フレーズとして使わせていただこうと思いました。

 パーパス等の浸透を図る前に多くの障壁があるかと思いますが、本日のお聞かせいただいた内容をメンバーで共有し、しっかり検討していきたいと思います。