新規事業創出がうまくいかない組織の特徴

新規事業創出がうまくいかない組織には、いくつかの共通する特徴があります。
フィラメントが大企業の新規事業支援現場で見てきたなかで発見した特徴を「スポーツ」に例えながらご紹介しましょう。


選手の意見は尊重されない軍隊形式
スポーツの現場でも少なくなっているというのに…



競技をやったことがない人がコーチとして全権
新規事業ではなくオペレーション改善で出世した人が新規事業の決裁権を握っている



教本をじっくり読んだだけで泳ぎを覚えられると思っている
プランニングとリサーチだけで勝てる事業なんてあるわけない…
大事なのは行動からの学び

すでにお気づきかもしれませんが、新規事業創出とはアクションによる学びにほかなりません。 畳の上で泳ぎは覚えられないように、アクションとそこからの「生きた学び」の積み重ねでしかスイマーは生まれません。もちろん、開発や単純作業の部分は外注してもよいですが、学びの部分は外注できません。市場からのフィードバックを自ら得ることこそが学びの源泉なのです。

さらに、大企業においては新規事業と本業(リカーリングビジネス)が未分化の状態です。そのため新規事業の成果と本業の成果が分かれていないのです。本業の成果は売上(金銭的利益)ですが、新規事業の成果は「学び」と定義すべきであると考えます。

また、新規事業の成果を見るために「フェーズ」という概念も意識することが必要でしょう。(フェーズによって「学び」の内容が変わるため)


新規事業創出を進める上で意識すべきこと

フィラメントから、新規事業創出を進める上で是非ともみなさんに意識してもらいたいことをお伝えします。

事業をフェーズに分けて考え、フェーズごとに設定された目標を大きく超える成果を出す
わかりやすい成果を出し続ける

時間がないのは変わらない
スタートアップが1ヶ月でやることを20%ルールの下では最低でも半年、場合によっては1年から2年くらいかかる

それでも時間がないのを言い訳にしないこと
時間がない・資金がないのは新規事業創出の初手ではみな同じ。コスト意識(貴重な資源をどう使うか)を持って進める。コミュニケーションを密にローコストにし、スピード感を意識すること

熱意と学ぶ姿勢の両立
自分がやっていることがいかに価値があることなのかという認識を持ちつつ、それにとらわれない柔軟な学びの心

お金は感謝のしるし
そこに価値があればお金は回るし、回らないのであれば感謝のサイクルのどこかに滞りがあるということ。その滞りをなくしてお金を回していくためにはどうすればよいのかをアクションしながら学んでいく。やがてはそのサイクルが反復するビジネス(リカーリングビジネス)に育つはず


フィラメントでは新規事業創出とそのプロセスを通じた人材開発や組織開発などを幅広くサポートしています。新規事業創出プログラムの事務局支援なども行っておりますので、ご興味のある企業や個人の方からのお問い合わせをお待ちしています!

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