事例概要

NTTテクノクロスは、NTTの研究所技術を軸に、AI、クラウド、セキュリティなど多岐にわたる分野で最適なソリューションを提供し、コンサルティングから設計、開発、運用までを一貫して支援することで、CXやDXを通じてお客様とともに新たな価値を創造する企業です。今回は、新規事業開発を担う人材育成と組織開発の第一歩として、企業向けビジネスボードゲーム研修「Biz Builder」を2日間にわたり実施しました。研修は横浜と荻窪の2拠点で開催され、フィラメントが企画設計を行い、当日のファシリテーションも担当しました。

成果

この研修には、NTTグループのネットワーク事業の変革に対応する「フューチャーネットワーク事業部」から、横浜と荻窪の各拠点でそれぞれ30名以上(合計70名弱)が参加し、4時間にわたるプログラムが実施されました。受託ビジネスに多くの経験を持つ社員が、ビジネスボードゲーム研修を通じて新規事業開発に必要な思考や行動を体験し、新規事業開発に意欲を持つ人材を増やすことを目指しました。


支援内容:企業向けビジネスボードゲーム研修『Biz Builder(ビズビルダー)』
ビズビルダーは新規事業のサイクルと経営判断を疑似体験することで、理解と定着を高め、新規事業創出の基礎を学べる新しい研修です。実際には一部の社員しか体験することのできないビジネス判断や成功(失敗)体験などを楽しみながら経験することで、新規事業創出における重要な概念や戦略的な判断力・創造力を養うことを目的としています。

参加者の声

研修を通じた学びや気づき

  • アイデアは育てるもの。ものによっては捨てる勇気。コストにはお金以外にも要素があること。
  • ボードゲームでは顧客のカードをひっくり返して顧客の思いを把握することが簡単にできたが、実際のビジネスや業務では顧客がどう思っているかを早く明らかにするためにアウトプットを早めに出して意識合わせすることが肝要であると気づいた。
  • 新規事業というと事業自体のことだけ考えていたが、どのように参入、撤退するかもイメージする必要があると認識した。
  • 今自分が置かれている環境のアセットを理解しておくことは提案する上で有効だと思った。
  • 普段から、決断するまでの時間が長くなかなかアクションがとれないことが多いことを認識した。


研修で得た学びを業務にどう活かすか

  • 既存事業も含めて、顧客課題の理解とそれに対する刺さる提案を考える活動には、とても役に立つ。
  • スピード感を再認識出来て、ミーティング時間の短縮、作業時間の確保。
  • バリューとコストの考え方は、ビジネスだけでなく日常業務や自己成長にも応用できると感じた。物事の価値とコストを明確にし、迅速に決断するプロセスを意識して回していきたい。今回の研修で、それを体系的に理解できた。
  • 決断までの時間を短くし、早めにアクションをとるよう心掛ける。
  • コストとバリューを体系的に書き出して整理し、素早く判断できるように習慣化できればあらゆる業務、私生活に応用が効くものと感じた。

事務局を担当するNTTテクノクロス フューチャーネットワーク事業部の羽室大介さんからもコメントを頂戴しています。

私が所属する部署は、メンバの多くがソフトウェアエンジニアであり、ビジネスの中心が受託開発であるため、新規事業開発に関する経験は限定的です。これから新規事業開発にチャレンジするために、まず「新規事業開発はどのようなマインド・行動が必要となるか」を疑似体験しようと考え、部署全員(70名弱)で受講しました。
Biz Builderは、講義とボードゲームを交互に行うことでリラックスしながらビジネスの本質が学べるため、参加者の満足度は非常に高いものでした。今回の学びをベースに新規事業開発の実践に踏み出すメンバも出てくると思いますが、既存事業の拡大に必要なマインドや行動について新たな気づきを得たメンバも出てきており、こちらは想定外の成果でした。
また、部署全員がBiz Builderを体験しているので、Biz Builderの体験を共通言語にできる効果もあり、私自身は早速「顧客カードの裏を見ようよ!」などと話しています。
今回は事業部の一部署で受講しましたが、今後は事業部全体で受講しようと計画中です。

羽室 大介さん
NTTテクノクロス株式会社
フューチャーネットワーク事業部 第三ビジネスユニット
チーフ・アーキテクト