事例概要
両備システムズの新規事業人材育成プログラムは、岡山県岡山市に本社を置く両備グループの一員である両備システムズのビジネス戦略本部が実施する、イントレプレナー（社内起業家）の発掘を見据えた研修プログラムです。同社は、公共・医療・社会保障分野や民間企業向けに情報サービスを提供し、クラウド・BPO事業も手掛けています。このプログラムの目的は、社内風土の醸成、そして新規ビジネスの検討・創出に携わる機会づくりにあります。選抜された17名の精鋭メンバーが、個人やチームで活動しながら、座学講座・メンタリング・ワークショップ・外部企業との交流研修などを通じて、実践的な知識とスキルの習得を図りました。約4か月間（2025年9月～12月）にわたる研修の集大成として、各自が磨き上げたビジネスアイデアの最終発表が行われました。
成果
研修参加者は、プログラムのキックオフと同時に、外部企業との交流研修を兼ねた「ボードゲーム型ビジネス創出体験ワークショップ」に参加しました。その後、ビジネス基礎およびリサーチに関するオンライン講座を受講し、座学と実践の両面から学びを深めていきました。
各参加者にはマンツーマンで担当メンターがつき、隔週でのオンラインメンタリングに加えて、チャットツールを活用したテキストメンタリングも実施。日常的な伴走支援のもとで、チームメンバーとの情報共有も重ねながら、思考とアウトプットの質を高めていきました。
プログラムの折り返しとなる中間時点では、参加者同士や他企業との交流をさらに広げるため、大阪でのオフサイト研修を実施。実際の新規事業実践者による講演や、学生起業家のピッチ聴講を通じて、多くの刺激とインスピレーションを得ました。
集大成となる最終発表では、各自が磨き上げた事業アイデアをプレゼンテーションし、質疑応答にも臨みました。参加者17名は、自らの可能性を広げ、イントレプレナーへの第一歩を踏み出しました。
主な支援内容
・研修プログラムの企画と全体設計
・チームビルディングとメンター配置
・キックオフイベントの企画と実行
・座学講座の提供
・定期的なオンラインメンタリング
・テキストメンタリング
・各種ビジネスワークショップの実施
・外部企業との交流促進
・ゲスト講師による講演プログラム
・最終発表会の企画と設計
・事務局運営サポート
新規事業人材育成プログラムを主導する両備システムズ ビジネス戦略本部の藤井健治さんからもコメントを頂戴しています。
弊社では今回、初めての取組みとして、新規事業創出の風土醸成プログラムを1年間を通して実施しました。その一環として行う中期研修は、ビジネス企画の基礎となるリサーチやアイデア創出といったスキルの獲得に重点を置いて実施することを想定していたところ、フィラメントさんは弊社のそのようなニーズを的確に捉えてプログラムを提案・提供して頂きました。
参加メンバーは、実績豊富なメンター陣によるアドバイスのもとで課題やアイデアを深め、また普段の業務ではなかなか関わることの無い他社の方・学生の方との交流の機会を多く持てた事で、非常に大きな刺激を受けることができました。
キックオフイベントで行ったビジネスゲームも、新規事業のエッセンスが多く詰まったもので、楽しみながら学べる良い体験となりました。改めて御礼申し上げます。藤井 健治さん
株式会社両備システムズ
ビジネス戦略本部 新規事業推進室 次長
