事例概要
サッポロビールでは、新しいことに挑戦する「気運・人財・仕組み」を持続的に生み出し、新規事業の創出を目指すための社内プロジェクト「WONDER WORKS」という取り組みを行っています。 今回はその一環として、社員の新規事業に対する興味・関心を高めるとともに、新規事業に関わったことのない社員が新規事業創出の全体像やプロセスをイメージできるようにすること、すでにアイデアを持っている社員が自身の状況に当てはめて考える機会を提供することを目的に、企業向けビジネスボードゲーム研修「Biz Builder(ビズビルダー)」を導入しました。フィラメントは本研修の企画設計・ファシリテーションを担当しました。
成果
この研修は、WONDER WORKS主催のもと27名が参加し、4時間にわたって実施されました。参加者からは「悩むことは仕事ではない。手を動かすことが仕事」という実践的な気づきや、「新規事業だけでなく、既存業務にも通じる構造的な学びを得た」といった声が数多く寄せられました。研修を通じて、社員同士の横のつながりや、業務の“見直しの視点”を持ち帰る機会にもなりました。
支援内容:企業向けビジネスボードゲーム研修『Biz Builder(ビズビルダー)』
ビズビルダーは新規事業のサイクルと経営判断を疑似体験することで、理解と定着を高め、新規事業創出の基礎を学べる新しい研修です。実際には一部の社員しか体験することのできないビジネス判断や成功(失敗)体験などをボードゲームを通じて楽しみながら経験することで、新規事業創出における重要な概念や戦略的な判断力・創造力を養うことを目的としています。
参加者の声
研修を通じた学びや気づき
- サンクコストにとらわれず、素早い意思決定を重ねる大切さに気づいた
- アセットとリサーチのバランス、時間=リソースという感覚が残った
- 自分の思考のクセを認識し、変えるべき行動パターンが見えた
- 普段関わらない社員と対話でき、視座が広がった
研修で得た学びを業務にどう活かすか
- 新規事業に限らず、既存業務の改善にも応用できる視点を得た
- 業務の合間にも、コストとバリューのバランスを意識するようになった
- 時間や判断のスピードに対する感度が上がり、チームとの協働がスムーズになった
- アセット(自社の強み)を見直し、業務に活かす意識が芽生えた
参加者からの感想(一部抜粋)
- 実際の業務を上手くアイコン化してあり、理解しやすく整理のヒントにもなった
- 一人ひとりの強みや思考のクセが顕在化され、チームでの動きに新しい発見があった
- 楽しかっただけでなく、自分を見つめ直すいい機会になった
- 社員全員がこの体験を共有したら、共通言語として強力だと思う
参加者アンケート結果
全体を通しての満足度はいかがでしたか?

Biz Builder研修には意欲的に取り組めましたか?

担当者の声
サッポロビール 経営企画管掌役員直轄 イノベーションセンターの児島さんからもコメントを頂戴しています。
WONDER WORKSは、社内副業メンバーを中心に活動しています。
私たちは未来を拓くための挑戦として、新しいことにチャレンジしたくなる「気運・人財・仕組み」を持続的に作り出し、社内で新たなイノベーションの創出、新規ビジネスを創出することをミッションとしています。今回は、新しいことに挑戦したいけれどなにから始めていいのか迷っている方、新規事業アイデアを持っていて事業化プロセスを体験してみたい方、実践的なビジネス判断や成功・失敗経験を体験し学びたい方を対象に、新規事業に触れていただく第1歩としてフィラメント様にBiz Builder研修を実施いただきました。
Biz Builder研修では、新規事業とはなにか、どういったプロセスで進めていくのかを講義⇔実践の反復で行うことで、参加者が学んだことをその場ですぐにアウトプットすることができ、楽しみながらノウハウの定着に成功することができたと思っています。
また、新規事業だけでなく既存業務においても業務の進め方の参考になったという声が多く寄せられ、新しいことに挑戦する第1歩を踏み出した方が多いのではないかと思っています。 今回非常に多くの方に新規事業に触れていただく良い機会となりました。引き続き新規事業を生み出す人財づくりに取り組んで参りますので、お力添え頂けますと幸いです。
児島 輝さん
サッポロビール株式会社
経営企画管掌役員直轄 イノベーションセンター
WONDER WORKS(社内副業)