「面白がり力」とは、私たちフィラメントが常日頃から大切にしているマインドセットです。
フィラメントの会社のビジョン(実現したい世界を表す言葉)は「未来と今を誰もが面白がりながら成長できる社会」であり、ここでも「面白がる」ことの大切さを訴えています。
まずは「面白がり力」についての理解を深めてもらうために、素朴な疑問としての “そもそも「面白がり力」ってなに?” という話からはじめていきたいと思います。
4つのトライアングルで理解する「面白がり力」
① 「面白がり力」とはどういうものか?
② なぜ今「面白がり力」が大事なのか?
③ 「面白がり力」が強化されるとどうなるのか?
④ 「面白がり力」を学ぶ際に意識してほしいこと
①「面白がり力」とはどういうものか?
「面白がり力」とは、好奇心・感受性・能動性の複合マインドセットであり、いわゆる経営学で言う「知の探索」を行う際に必須となる心理特性です。
よく赤ちゃんがなんにでも興味を持って、口に入れてしまったりすることがありますよね。 まさに「面白がり力」とは、知りたいという欲求つまり「好奇心」を入口としてスタートします。
そして知ったことを素直に受け止めて吸収する柔らかな「感受性」。好奇心とともに成長に伴って大きく損なわれていくのはこの感受性の部分です。
さらにそこから先に、使ってみたい、試してみたいとウズウズするような心「能動性」もセットになっています。
知りたい(好奇心)、取り込みたい(感受性)、使ってみたい(能動性)、この三つの欲求が循環していく中で、知性を獲得・拡張する原動力となるのが「面白がり力」です。
②なぜ今「面白がり力」が大事なのか?
現代は、「VUCAの時代」「人生100年時代」「終身雇用崩壊時代」という三つの「時代」が重なり影響しあっています。価値観が高速で変容する中で、社会人として生活する期間はこれからさらに長期化していきます。
そんな時代にあって、大人になっても学び続けること、感覚を研ぎ澄ましアップデートし続けることは社会人にとって欠かせないマインドセットです。 しかし「勉強=義務的に学ぶ」感覚では疲れてしまって長続きしませんよね。これからは「学ぶを楽しむ心」が必要。好奇心を起点に、楽しく長く学び続けるための原動力となるのが「面白がり力」です。
VUCAの時代には、今役に立っていることも明日には役に立たなくなります。一見役に立たなさそうなことも、人生100年のどこかで役に立つこともあります。「すぐ役に立つ」にこだわらないで、楽しく長く学び、知性を拡張し続けましょう。
③「面白がり力」が強化されるとどうなるのか?
「面白がり力」が強化されることで身につくものもあります。
1つ目は「引き出し Intelligence」
面白いと思えるモノゴトを見出し、それらを使える状態で蓄積する力
2つ目は「切り口 Idea」
物事を様々な角度から見てその可能性を発見、掘り起こす力
3つ目は「巻き込み Inclusion」
物事の面白さや可能性をポジティブに伝え、仲間を増やしていく力
4つ目にして一番大事なのは「心の余裕 Mind」
心に余裕がなければどんな面白そうなものがあっても面白がれません。心の余裕は意識して作っていかなくては「いま取り組んでいる仕事」しかできない体になってしまいます
また「面白がり力」を強化していく過程において、
・個人単位の知性
・集団単位の知性
その両方が磨かれていきます。
「面白がり力」は自分で考えて動ける人と共感しあえる仲間をつくるのです。
④「面白がり力」を学ぶ際に意識してほしいこと
「面白がり力」には、人や情報に接するにあたって“柔軟に学びを取り込むメンタリティ”が欠かせません。そのメンタリティとは、「オープン」「ポジティブ」「リスペクト」の3つ。
オープン・・・心に壁を立てないオープンな姿勢
ポジティブ・・・称賛から入るポジティブなコミュニケーション
リスペクト・・・相手へのリスペクトを意識
人間は変わろうと思ってもなかなか変わることができません。 なぜなら、変わること=現在の自分を否定することになるからです。
では、現在の自分を否定するのではなく、むしろマネしたいくらい面白い人を見つけたらどうなるでしょうか?
「オープン」「ポジティブ」「リスペクト」のメンタリティは、他者への肯定と尊敬の意欲を高め、他者からの学びをもとに思考習慣・行動習慣・マインド(意識=意欲+態度)といった変革しにくい部分への作用 ー「感化」ー を促します。
そして、人間は「感化」という心理現象を通じて
①今まで全く興味を持ったことがないことに興味を持てる
②今まで全く価値が感じられなかったことに価値を感じる
ようになり、結果的に自己変革しやすい意識を醸成します。
「面白がり力」強化プログラムWS
フィラメントでは、そんな「面白がり力」の鍛え方を体感・獲得するワークショップ “「面白がり力」強化プログラムWS” を提供しています。
このワークショップでは、
ワーク1
チームメンバー間で互いに「知の披歴と賞賛」をポジティブに行いあうことで、知の共有と摂取の仕方、そして人間関係の広げ方を習得します。
ワーク2
「面白がって得た知識」をもとに「落としどころ」を全く考えないエクストリームなアイデア創出を体験してもらい、知識の活かし方、発想の広げ方を身につけていただきます。
「人生100年時代」、「VUCA(先が読めない混沌とした)時代」、「終身雇用が崩壊した時代」の3つが同時に到来しつつある現在、私たちには「学び続ける」ことが必要不可欠となりました。
面白がり力を体得・常態化できれば、学び続けることも娯楽となり、仲間のつながりも加速度的に増やしていけます。
そんな面白がり力を鍛えるワークショップ、皆様ぜひご体験ください!
■例えば「面白がり力」習慣としてを身につけると、こんなことが起きてきます
・学ぶことが楽しくなり、自然と学べる(自動化できる)ようになる!?
・何でも面白がり、自分の中に蓄えることで、簡単に高精度なアイデアが出せるようになる!?
・人と仲良くなる時間を、圧倒的に短縮できる!?
■こんな人におすすめ
・やろうと思っているのに、なかなか学ぶ習慣が身につかない
・アイデアを捻り出そうと考えていると、すぐに行き止まりになってしまう
・初対面の人と会ってもなかなか打ち解けられない・・・
★逆におすすめできない人・・・すぐに課題を解決できるツール・手法を求めている人
→「面白がる」力を身につけるための最初の一歩がこのワークショップです
■こんな場面でもおすすめ
自慢~褒めるワークは、職場のコミュニケーション円滑化、チームビルディング、心理的安全性向上においても、少ないコストで大きな効果が得られます。以下のような場面でもぜひ活用してください。
・職場懇談会のコンテンツ
・1on1ミーティングや企画会議のアイスブレイク
・飲み会(オンライン飲み会)
・新規プロジェクトのキックオフ
普段から個々の社員が「面白がり力」を意識して、「情報の摂取と加工」を個人&チームで継続的に取り組むことは、イノベーション創出のための圧倒的プラスになります。日常の業務の中にもぜひ「面白がり力」の要素を取り入れてみてください。