事例概要

「商工中金ビジネスコンテスト」は、中小企業専門金融機関である商工中金が、「新しい企業文化と事業の創出」を目的として開催している社内ビジネスコンテストです。この取り組みは2018年の第1回からスタートし、2022年の3回目の実施では、パートナー企業としてフィラメントが伴走支援を行いました。

参加者は、社内公募からキックオフ、一次選考、二次選考、そして最終成果発表会であるDemodayまでの約9ヶ月間のプログラムを通して、勉強会やワークショップそしてフィラメントのメンターからのアドバイスを受けながら、チーム単位でビジネスアイデアを磨きました。

商工中金、5年後の主力事業を発掘へ–変革を目指すビジコンレポート(CNET Japanより)
https://japan.cnet.com/article/35201762/

成果

<公募開始~一次選考>
商工中金の全社員を対象とした約4ヶ月間のアイデア公募期間に、100名近くのエントリーが集まりました。この期間中、フィラメントはテキストチャットを通じて全ての応募アイデアに対してメンタリングを行い、一次選考への正式エントリーまでの間にアイデアをブラッシュアップし、精度を高めました。

<二次選考>
その後、一次選考を通過した9チームは本選考となる二次選考に進みました。ビジネスアイデアの事業化を検討できるレベルにブラッシュアップするため、約3ヶ月間にわたって対面でのワークショップや定期的なオンラインメンタリングを実施しました。

<Demoday>
最終成果発表会となるDemodayでは、二次選考に残った9チームがこれまでブラッシュアップしてきたビジネスアイデアを商工中金の経営陣を含む社内外の審査員に対し、ピッチ形式で直接プレゼンテーションしました。
最終審査の結果、4チームが次のステージへと進む「優秀賞」を受賞しました。この4チームは、ビジコン終了後も引き続きフィラメントからのオンラインメンタリングを受けながら、フィージビリティスタディやPoCを実施し、事業化に向けてソリューションの解像度を高めるために活動を続けます。

フィラメントは「商工中金ビジネスコンテスト」において伴走パートナーとして参画し、商工中金が「新しい企業文化と事業の創出」を実現するために、企画段階から実行に至るまで様々な支援を提供しました。

主な支援内容
・ビジコンの企画と全体設計
・キックオフイベントの企画と外部ゲストアサイン
・長期プレエントリー期間のテキストメンタリング
・定期的なオンラインメンタリング
・各種ビジネスワークショップの実施
・勉強会やセミナーの企画運営
・Demodayの企画と外部審査員アサイン
・事務局運営サポート

地域企業や社会の課題解決を目指す「オンリーワンの金融機関」へ–商工中金がビジコン開催(CNET Japanより)
https://japan.cnet.com/article/35197470/

「商工中金ビジネスコンテスト」の事務局を担当する商工中金未来デザイン室の垣沼陽次郎さんからもコメントを頂戴しています。

ビジネスコンテストの設計段階から手厚く伴走いただき、今回のビジネスコンテストはフィラメントさんなしでは成り立たなかったです。銀行という業種柄、様々な業界課題を解決するアイデアが出てきたのですが、フィラメントさんのマルチタレント性や独自のネットワークをフル活用して各チームと伴走いただいた点は大変感謝しています。
勉強会やワークショップは単なるフレームワーク講座を提供するコンサルティング会社も多いですが、フレームの使い方や思考プロセスのみならず、「筋トレ」のようなビジネスの基礎力を身に付けるところからサポートいただけたことで、起案者全体のレベルアップに大きく寄与し、経営陣からは「過去一番よかった」というコメントもいただくことができました。
今後、FS・PoCのフェーズ以降もフィラメントさんと一緒に新規事業を創り、「企業の未来を支えていく、日本を変化につよくする」というパーパスを実現していきたいと思います。


垣沼 陽次郎さん
株式会社商工組合中央金庫
経営企画部 未来デザイン室 調査役