事例概要

高齢者の転倒事故をAI映像解析により早期に発見し、ケガや病気の重症化リスクを低減することを目指す高齢者みまもりサービス「みまもり おせっかいサポート」は、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)が2023年10月30日より提供を開始した新規事業です。

NTT Comの社内ビジネスコンテスト「DigiCom(デジコン)」から生まれた本ビジネスアイデアは、同社イノベーションセンター(デザイン・デジタルテクノロジー・ビジネスプロデュースを組み合わせた中長期的な新規事業創出部門)が運営する新規事業創出プログラム「BI Challenge」へと引き継がれました。(フィラメントは2018年の「BI Challenge」発足時よりメンターとして伴走支援しています。)2019年の発案から約4年間、コロナ禍を乗り越えながら行われた実証実験とブラッシュアップの繰り返しによって、このプロジェクトは事業化に成功しました。

成果

「みまもり おせっかいサポート」は、スマートフォンを高齢者が居住する部屋に取りつけることで、スマートフォンのカメラから得られる映像をAI解析し、転倒事故が発生した際に速やかに見守り者に通知します。これによりケガや病気の重症化リスクを低減することを目指すサービスです。プライバシーに配慮した仕様で、必要に応じて簡単に設置場所を変更することができます。介護施設のスタッフの負担軽減につながります。

フィラメントは2019年7月から継続的なメンタリングを提供し、介護施設、損害保険会社、スタートアップなどとの意見交換やPoCのための連携を行いました。

『みまもり おせっかいサポート』
https://www.ntt.com/business/services/mimamori-support.html

『みまもり おせっかいサポート』サービス紹介動画

『みまもり おせっかいサポート』インタビュー動画~「特別養護老人ホームつるかめの縁」様~

「みまもり おせっかいサポート」プロジェクトメンバーの竹葉良太郎さんからコメントを頂戴しています。

ソリューションについて抽象的なアドバイスをしてくださる方はたくさんいますが、フィラメントさんのように具体的なアイデアの提案をしてくださる方はなかなかいません。実際に提案いただいたことを試して次を考えるという工程がすごく楽しかったですし、プロジェクトを進めている感覚が得られました。抽象的な助言を基に、チームで改めてそのことについて考えるという必要もなかったため、プロジェクトを早く進めることができたように思います。その先の価値検証のフェーズでも、ユーザー候補をご紹介いただいたことで、プロジェクトを先に進めることができました。また、事業計画を立てる際に、どのような事業計画を立てるのかを語るだけではなく、我々が作成した事業計画を添削してアドバイスをいただけたのは心強く感じました。おかげさまで経営層にもすぐに話が通りました。




竹葉良太郎さん
NTTコミュニケーションズ株式会社
プラットフォームサービス本部 コミュニケーション&アプリケーションサービス部
第二サービス部門 主査